アナログ印刷は楽しい!~クリエイト横浜がガリ版印刷を始めた理由~
オンデマンド印刷(デジタル印刷)で、金・銀・ホワイト・ネオンピンク・クリアニスなど色鮮やかな特殊トナーを使った印刷物を日々手がけているクリエイト横浜。
そんな私たちが、なぜガリ版印刷(謄写印刷)というとてもアナログな印刷に取り組んでいるのか。
今回は、そのきっかけを代表の上澤宏史に聞きました。

ガリ版との出会いは、SDGsを「自分ごと」にするきっかけ
あれは、コロナ禍で世の中の動きが止まり、これまで当たり前にあった定期的な印刷受注が減り、売上も低迷していた頃のことでした。
ちょうどその頃、街やメディアでSDGsのカラフルなロゴを目にする機会が増え、「これは何だろう?」と調べてみたのが始まりでした。
17の目標から成る、2030年までの世界的な取り組み。興味は湧いたものの、「何から始めればいいのか分からない」そんな状態が続いていました。
原点にあった「ガリ版」という印刷文化
そんな中で知ったのが、現在所属している団体の前身が全日本謄写印刷業連盟だったという事実。
それは、小学生の頃に先生がテスト問題を刷っていた、あのガリ版印刷でした。
ボタンひとつで鮮やかな印刷ができる今のデジタル印刷とは、まったく逆の世界。
そのアナログさに、強く心を惹かれました。
とはいえ、原理も道具も分からない状態。そんな時、先輩から教えてもらったのがガリ版印刷に詳しい方々の存在でした。
コロナ禍で移動が制限される中、情報を探していたところ、ガリ版のワークショップを行っている方の記事に出会い、思い切って初めてのガリ版体験に参加しました。

面倒くさい。でも、驚くほど楽しい
初めて触れたロウ原紙の薄さ。鉄筆で文字や絵を「書く」というより「削る」ような不思議な感覚。
それを印刷台にセットし、インクを付けたローラーで刷る。
「こんな工程で、印刷ができるのか!」
正直、面倒くさい。
でも、それ以上に楽しい。
電気もガスも使わず、人の手だけで成り立つ印刷。
これは究極にエコな印刷であり、SDGsの取り組みになるのではと感じました。
ガリ版印刷 × SDGs という新しい挑戦
ガリ版印刷を始めたことで、私たちの活動にも変化が生まれました。
所属する団体の中でSDGsワーキンググループを立ち上げ、印刷会社としてのSDGs活動を本格的にスタート。
その第一弾として開催したのが、「ガリ版教室」です。
テーマは「昔、懐かしのガリ版印刷で、今年のハロウィンカードを作ってエコバッグへも印刷しよう」。

世界にひとつだけのカードとエコバッグ
イベント当日は、会員のお子さんや、実際にガリ版を使っていた先輩方も参加。ポストカードに刷った版をそのまま使い、エコバッグへも転写。世界に一枚だけのカードとバッグが完成しました。
墨一色では少し味気ないので、クレヨンで着色。ハロウィンらしい、温かみのある作品に仕上がりました。
余剰紙も、大切な資源
SDGsを意識した取り組みとして、ポストカードの紙には印刷時に出る余剰紙を使用しました。余剰紙といっても、白い紙だけではありません。黄色やオレンジの色紙、手触りの良い高級紙など、実にさまざま。どの紙を使うか選ぶ時間も、ガリ版教室の楽しさのひとつです。
笑顔とインクに包まれた一日
子どもも大人も、インクで手を真っ黒にしながら大笑い。
会場は終始、笑顔があふれていました。
印刷の原点に触れ、資源の大切さを考え、ものづくりを心から楽しむ。そんな、忘れられない一日となりました。
次回は、ガリ版教室をきっかけに生まれたさまざまな変化についてご紹介します。
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