トレーディングカードの元祖は何?― 19世紀ヨーロッパを魅了した「クロモカード」の世
トレーディングカード(トレカ)を集めた経験がある方も多いのではないでしょうか。
プロ野球カード、仮面ライダーカード、そして現在では
- ポケットモンスター
- 遊☆戯☆王
- デュエル・マスターズ
- ONE PIECE
など、さまざまなカード文化が広がっています。
春になると、ついプロ野球カード付きのお菓子を買ってしまう――
そんな方もいるかもしれません。

トレカの“原点”とも言えるカード
では、現在のトレーディングカード文化の原点ともいえるカードをご存じでしょうか?
そのひとつが、19世紀後半のヨーロッパで大流行したクロモカード(Chromo Card)」です。
これは、現在の
- トレーディングカード
- 広告カード
- ノベルティカード
- グリーティングカード
のルーツとも言われる印刷文化でした。
クロモカードとは?
クロモカードとは、「クロモリトグラフ(Chromolithography)」という多色石版印刷技術によって作られた小型カラー印刷カードです。
特に19世紀中頃〜20世紀初頭にかけて、
- フランス
- ドイツ
- イギリス
を中心に爆発的な人気を誇りました。
クロモカードの魅力は、何と言ってもその美しさ。
特徴としては、
- 鮮やかな多色印刷
- 金・銀インク
- エンボス加工
- 天使・花・美少女・動物などの美しい図案
などがあり、まさに“芸術作品のようなカード”でした。
現在でいう「SNS映え」のような感覚で、当時の人々も大切にコレクションしていたのかもしれません。

クロモリトグラフとは?
「クロモ」とは、「クロモリトグラフ(Chromolithography)」の略称です。これは石版印刷を利用した多色刷り技術で、1色ごとに版を作り、何十回も重ね刷りするという、非常に手間のかかる印刷方法でした。
現代の印刷のルーツにもなった技術
クロモリトグラフの基本原理は、現在のオフセット印刷にもつながっています。
仕組みは、
- 石灰石の版に油性インクで描画
- 水と油が反発する性質を利用
- 描画部分だけにインクを乗せる
というもの。つまり、 現代印刷技術の“祖先”とも言える存在です。
職人技による色分解
現代のCMYK印刷のように機械処理するのではなく、当時は職人が手作業で色分解を行っていました。
例えば、
- 赤版
- 青版
- 黄版
- 肌色版
- 影版
- 金版
などを1枚ずつ制作。20色なら20枚、高級品では40色以上の石版を使うこともありました。版ズレを起こさないよう、何十回も位置を合わせながら重ね刷りする工程は、まさに職人技です。
「印刷革命」と呼ばれた理由
クロモリトグラフは、「色を一色ずつ積み重ねる」という、とてつもない手間をかけることで、当時としては驚異的なカラー表現を実現しました。
19世紀ヨーロッパでは、この技術が「印刷革命」と呼ばれるほど大きな衝撃を与えました。

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印刷文化を、未来へつなぐ
クロモカードは単なる昔のカードではありません。
そこには、
- 印刷職人の技術
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が詰まっています。
クリエイト横浜では、
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